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風疹ワクチンの不足が深刻です。政府は動くのでしょうか?

1万人以上が罹患している風疹。

風疹ワクチンが殆どなくMR(麻疹・風疹)ワクチンで代用していましたが、
不足が深刻になっています。

緊急輸入もお願いしているのですが、今のところアクションはありません。

そんな中新宿の国立国際医療研究センターでは輸入したワクチンを接種することにしたそうです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130630/k10015691831000.html

国立の病院が個人輸入してまで接種する重要性があると認識しているのですから、
承認に時間がかかるなど言わずに「今でしょ!」の氣持ちでいて欲しいです。
by yslcjp1995 | 2013-06-30 22:52 | 感染症最新情報

「母乳と出世の関わりに関するレポートです」

医学誌「小児期疾患アーカイブス(Archives of Disease in Childhood)」の論文です。

もちろん、出世が人生の全てではないと私は思っています。

乳児期に母乳で育った人は、粉ミルクで育った人に比べて出世する確率が24%高く、
社会的地位が下がる確率が20%減少するそうです。

1958年(私の産まれた年です!)に生まれた1万7419人と1970年に生まれた1万6771人の比較ですからかなり大きなマスです。

ニュースソースはこちらから。

http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2952374/10958938

この文献の統計について専門家の方からは疑問が出ていました。
もともと疫学的な研究はランダム化比較試験(RCT)も二重盲検法(DBT)も実施不可能ですから、
多変量解析や傾向スコアを利用して数学的にRCTをシミュレートするという方法が行われているそうです。
そのためどうしても仮説証明のために利用されてしまいます。


母乳で育てることは大切なことですし、私は母乳は愛情の一つと思っています。
ミルクで育てている時にも同じように愛情は注がれると思います。
故あってミルクを使用しているお母さんを追い込むようなものではありません。

このニュースの最後にあるように
「粉ミルクを与えている母親であっても、母乳を与える母親とその子供の間でもたれるスキンシップを真似することで、子供の長期的な発育を支えることができるかどうかを調べる必要がある。」
という意見を支持します。
by yslcjp1995 | 2013-06-26 23:33 | 母乳育児はプライスレス

埼玉県の風しん流行情報 第25週(6月17日~6月23日)

埼玉県内の風しん流行情報です。

第25週(6月17日~6月23日)は、検査診断例16例、臨床診断例11例の届出がありました。

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先週から横ばいの状態です。

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相変わらずですが、大人の方の発症が続いています。

MRワクチンの不足が懸念されています。
すでに当院でも供給に制限があり、多くのワクチンをストック出来ません。

子供の定期接種分、妊娠適齢期の女性、そしてワクチンブラインドの期間の男性には
是非とも接種して欲しいので、国産が増産が難しいなら緊急輸入(これも時間がかかると言っていますが)なども考慮して欲しいですね。

この記事は理事長ブログに先に掲載されたものです。
by yslcjp1995 | 2013-06-26 23:09 | 感染症最新情報

女子を子に持つ産婦人科医からHPVワクチンを接種しない選択をされたご両親にお願いです。

現在HPVワクチンは国が「積極的な勧奨を一時的に控える」というコメントを出しています。
子宮頸がんはワクチンと定期的な検診で予防できると考えていた私にも驚きのコメントでした。

さらに「定期接種を止めるわけではない」としているので混乱しているのはご両親だけではありません。
自治体も現場も混乱させられました。

あれから1週間が過ぎ、外来でもいくつかの質問を受けています。

まず一つは安全性。

今回のHPVワクチンで副反応が報告されているのは事実です。
接種を希望した本人や接種を認めた親御さんの副反応による苦しみは良くわかります。

ただ複合性局所疼痛症候群と呼ばれる今回の副反応の多くはHPVワクチン自体が要因とは言えない所があります。
複合性局所疼痛症候群は採血、外傷、骨折、注射針などの刺激でも起こるもので、
私自身はHPVワクチン固有の副反応とは言えないと考えています。
もちろんワクチンの成分にそのリスクを上げる因子があるのであればそれを解明して対策を講じてもらいたいです。
また失神などの迷走神経反射も同様です。

海外ではすでに130か国近くで承認され、公費助成でHPVワクチンを接種している国も50か国を超えているという事実もあります。
だから安全というわけではない事も私はわかっているので、
これから国はきちんとこうしたものがワクチンそのものではないのか、
あるいはワクチンが原因なのかをしっかり調査して説明する義務があると思います。

もう一つは有効性です。

あるTVでも頸ガンを引き起こすとされるHPVの15種類のうちたった2種類にしかワクチンが効かないといっていました。

2種類とは16型と18型です。

確かに日本人女性のこの2つのタイプの保有率は1から3%です。
ただこの16/18型の子宮がんの原因の50%から70%と言われています。
しかも若年者に多いのが特徴で20代では90%近くを占めています。
また扁平上皮癌ではなく進行が扁平上皮癌より早く治療に抵抗がある腺癌が多いのも特徴です。

ですから二つのワクチンに共通のたった2種類でも予防の有効性はあると私は解釈しています。

細胞診とHPV検査を組合わせればワクチンは必要ないという意見もあります。

まずそのためには子宮頸がんの健診の受診率が問題です。
現在日本の20から24歳の子宮頸がん検査の受診率は5%代です。25から34歳でも20%強。
一番発症率の高い年代でこの受診率です。これにHPV検査を組み合わせるだけでいいのでしょうか?
受診率を上げるのは急務です。
しかしどうみても現実的な意見には思えません。

ましてや細胞診とHPV検査でフォローしているうちに当然癌化するものがあれば手術が必要になります。
ワクチン接種で手術と言う侵襲そして経済的な侵襲からも身を守ることも100%ではありませんが出来ます。
ましてこれから妊娠を考えている若い方にとって子宮を摘出するような手術になれば精神的にも追い込みます。

さらに外来で最近こんな質問がありました。

「子宮頸がんは経過がゆっくりで自然治癒することもあるし手術すれば100%治るとネットで見たので、HPV陽性の私でも頻回に検査受けなくてもいいんじゃないですか?」

どんなネット上のどなたの意見なのか知りませんが、医療者の発言ではないでしょう。
子宮頸がんの検診の受診率が低く、年間9000人以上が子宮頸がんに罹患して2700人が命(その多くは若い世代です)を落としているという現実がありますので、この事を踏まえて説明させていただきました。

私は早くワクチンの安全性が確認され接種が推奨されるようになる事を切に望んでいます。

そしてHPVワクチンをお子さんに接種しない選択をされたご両親にお願いです。
接種させない事の利益・不利益をお子さんにもきちんと説明してあげてください。

そしてお子さんが将来子宮頸がんにならないために、さらに残念ながら子宮頸がんになってしまった時に、
親がHPVワクチン接種を受けさせなかったことで自分を責めたり後悔せずにその事実を背負うためにも
次の事を必ず子供に伝えて実践させてください。

1)子宮頸がんはセックスがそのリスクであること。
2)性交渉があるのなら年齢にかかわらず子宮頸がんの検診は必ず受ける事。
(そのためにはお母さん自身が検診を受けていることを示してください。カレンダーなどにでっかく書いておく、今日は子宮頸がん検診に行くなどのアピールを必ずしてください!また公費負担や保険診療でできるということは義務で仕方なくではなく、受ける権利があると考えて自主的な行動をしてることをお伝えください)
3)セックスをするなら必ずコンドームを使う事(最初から使うなど使い方もきちんと教え、デートDVなどの有無(相手にコンドームを拒否されているケースがあるため)なども確認する)

最低でもこの3点は是非子供に教えてあげてください。
こういう知識は性交渉を持ってからでは遅いのです。

うちの子に限って性交渉はないとは思わないでください。
2011年の調査で下降したとはいえ女子中学生の4.6%、女子高生の23.6%は性交渉の経験があります。

自分の子供を危険から守るのは親の役割ですからもちろんHPVワクチンを接種されたお子さんのご両親も同様です。
このように子宮頸がんの予防にはワクチン接種の有無にかかわらず、
ご家庭での性教育やお子さんとのコミュニケーションが必須です。
これを避けたり学校の性教育任せにしたりは絶対にしないでください。

18歳と16歳の女子を持つ産婦人科医からのお願いです。
by yslcjp1995 | 2013-06-23 16:54 | 感染症最新情報

埼玉県の風しん流行情報 第24週(6月10日~6月16日)

第24週(6月10日~6月16日)は、検査診断例11例、臨床診断例8例の届出がありました。


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先週より微減していますが、これからが流行期ですので引き続き注意が必要です。

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年齢別の発症ではやはり20から40代が圧倒的に多いです。

最近の報道ではMRワクチンも不足しそうだという事ですが、
厚生労働省では静観のようです。

今の緊急事態は先天性風疹症候群を予防するのが大きな理由ですが、
本来打つべき小児用のワクチンが枯渇するのは本末転倒です。

できれば海外から緊急輸入などの処置を講じることが必要だと思います。

自治体での接種助成も増えています。
住民票のある自治体に問い合わせしてみてくださいね。
by yslcjp1995 | 2013-06-19 20:20 | 感染症最新情報

「風疹流行ゼロ作戦プロジェクト」のPVが凄い! 林修さんの「今でしょ!!」が見れます(^^)

風疹の流行は深刻です。

「風しん流行ゼロ作戦プロジェクト」が立ち上げられました。
そのプロモーションビデオがこちら。

あの林修さんが出ています。
そう当然あのセリフですね(^^)/
私も時々外来で妊婦のご主人に「風疹ワクチンいつ打つか?今でしょ!」
なんて言っていましたが、本物ほどの説得力はありません。



林さんの奥様は確か産婦人科医です。
その関係もあったのでしょうか?うれしい援護射撃です。

でも流行もですがさらに深刻なのはワクチンが不足気味。

何とか早く安定した供給をおねがいしたいです。

このエントリーは理事長ブログからの転載です。
by yslcjp1995 | 2013-06-17 13:39 | 感染症最新情報

埼玉県の風しん流行情報 第23週(6月3日~6月9日)

第23週(6月3日~6月9日)の風疹報告数は検査診断例16例、臨床診断例2例です。

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先週より減少していますが累計453人となりました。

引き続き注意が必要です。

下の年齢別罹患者をみてわかるとおり感染の大半は大人の男性です。

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是非大人の男性のワクチン接種をお願いします。
by yslcjp1995 | 2013-06-13 00:01

成人の風疹予防接種公費負担マップがあります!

風疹ワクチン(現在はほとんど風疹・麻疹ワクチン)の接種については
地方自治体によって助成が異なります。

それを一覧表になって確認できるサイトがあります。

http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/assets/diseases/rubella/hitokuchi-jyoho_V.pdf

東京都の感染症情報センターにこの一覧表があります。
下線のある自治体はリンクされています。

幸手市ももちろん掲載されています。
by yslcjp1995 | 2013-06-12 22:15 | 感染症最新情報

先天性風疹症候群の新生児の新たな報告です。

風疹の流行がおさまりません。

東京で新たに1人の赤ちゃんに先天性風疹症候群の診断がされました。
昨年の流行から11名。今年に入ってもう6名です。
埼玉県内でも1名の報告があります。

詳細はこちらから

http://www3.nhk.or.jp/shutoken/lnews/1005244941.html

この記事の中にも予防接種の重要性を国立成育医療研究センター産科の久保隆彦医師が次のようにおっしゃっています。

「風疹に感染した妊婦からの相談が相次いでいるうえ、風疹は感染しても症状が出ないこともあるので、先天性風疹症候群の赤ちゃんは今後さらに増えると懸念している。風疹の流行を止めるために患者が多い大人の男性はワクチンを接種してほしい」

予防接種は各市町村や企業でも対象者に差がありますが、
補助が出ている所が多いですから是非妊娠中の方以外は接種をお願いします。
by yslcjp1995 | 2013-06-12 15:59 | 感染症最新情報

幸手市では風疹ワクチンの集団接種を無料でやります!!

幸手市では6月15日、16日にウェルス幸手にて臨時診療所を開設して、
以下の条件の方に無料で風疹ワクチン(実際に接種するのは麻疹・風疹ワクチン)を接種します。

条件は以下の通りです。

接種日時点で幸手市内に住所を有し、下記に該当する人
 ただし、今までに風しんにかかった人、予防接種を受けたことが明らかな人を除く。
①妊娠を予定又は希望している19歳から49歳までの女性
※妊娠している人は受けられません。妊娠していない時期にワクチン接種を行い、その後2か月間は妊娠を避ける必要があります。
②妊婦の夫で、19歳以上の男性

詳しくはこちらの幸手市のHPからどうぞ。
http://www.city.satte.lg.jp/ka/kenkou-fukusi-bu/kenkou-zousin/oshirase/huushin-yobousessyu.htm

また広報紙や健康増進課でも案内しています。

では、今回対象になっている方だけが接種すれば、
先天性風疹症候群は減らせるのでしょうか?
残念ながらそれでは予防できません。

この動画にその理由があります。



つまり、
1)20から40代の男性は風疹の接種を受けていない可能性があるか風疹に罹ったという診断が間違いである可能性。またワクチン接種や罹患しても抗体価が低下している可能性がある。
2)ワクチン保有率が95%にならないとワクチンの効果がない。
3)大人は不顕性感染といって症状がなく風疹ウィルスを排泄している可能性がある。
この三つが理由です。

周囲の方に配慮する気持ちがあるのでしたら
対象でなくても是非かかりつけ医などに相談して接種してください。
by yslcjp1995 | 2013-06-09 12:00 | 感染症最新情報


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