「母乳から微量の放射性物質」の報道について

市民団体「母乳調査・母子支援ネットワーク」(村上喜久子代表)は20日、
福島市内で記者会見し、
福島など4県の女性9人の母乳検査で、茨城、千葉両県の4人から1キロ当たり最大36.3ベクレルの放射性ヨウ素131が検出されたと発表しました。
しかし、母乳については明確な基準はなく、村上代表は「今回の数字が高いとも低いとも判断できない」としていました。

個人的に瞬時に考えたのは、水道水でも100ベクレル/リットルなら問題ないのですから、
一過性のものならば余り心配ないのではと思いますが、
今回の発表では余りに情報がなさすぎます。

最大値のお母さんのその後の経過や食事、水分摂取などの情報公開がありません。
通常母乳に放射性ヨウ素が移行する率は27.9%といわれています。
さらに半減期などを考慮にいれて
お母さんの放射性ヨウ素の摂取を出して、どういう環境下なのかも
発表されるべきです。

今朝の日本経済新聞にも安斉 育郎・立命館大学名誉教授(放射線防護学)氏のコメントがあり、
「今回の検査結果は、乳児が通常に飲んでも健康への影響を心配しなければならないレベルには程遠く、過度に恐れる必要はない」

4月1日に発行された日本ラクテーションコンサルト協会のHPにあるQ&Aです。
http://www.jalc-net.jp/qa_radiation.html
「母乳から微量の放射性物質」なら最初から
報道しない方が良いのではないでしょうか?
これでまた「放射能がうつる」などという風評が経つのが心配です。

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by yslcjp1995 | 2011-04-21 07:19 | クリニック最新情報


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